ほりのかきちらし

読書感想など

【読書感想】篠綾子『義経と郷姫』

篠綾子『義経と郷姫』角川文庫、2022年2月25日 hori-0624.hatenablog.com こちらの前回の読書感想で郷御前について触れたのですが、次は何を読もうかなーと自分の本棚を眺めたところ、「義経と郷姫」というド直球なタイトルが……。なんと、私、持っていました…

【読書感想】田井ノエル『転生義経は静かに暮らしたい』

【読書感想】田井ノエル『転生義経は静かに暮らしたい』2022年3月25日普段読まないジャンルの本を読んでみました。現代の女子高生が主人公ですが、実は前世(源義経)の記憶を持っていて、しかも同じく、前世が弁慶という教師や、静御前だという男子高校生に…

【読書感想】辻村深月『サクラ咲く』

【読書感想】辻村深月『サクラ咲く』2014年3月20日3つのお話からなる連作短編集。奥付を見て知ったのですが、最初の2編は進研ゼミで初出だとか。それも納得の、みずみずしい、青春の詰まった一冊でした。3編はどれも、わかるひとにはわかる、ぐらいの絶妙…

【観劇感想】キスより素敵な手を繋ごう

naikon.jp 劇団ナイスコンプレックスさんの舞台「キスより素敵な手を繋ごう」を観劇しました。きっかけは主演の中村誠治郎さんのTwitter。ものすごく思い入れと熱量をもって取り組まれているのが伝わって、どんな作品なんだろうと興味を持ちました。で、実際…

【読書感想】浅倉卓弥『黄蝶舞う』「空蝉」

浅倉卓弥『黄蝶舞う』PHP文芸文庫、2012年 「空蝉」病床の大姫と母・政子の会話を描いた短編。静かな空気感の中、父母を恨みたくない気持ちと義高への思慕の間で葛藤する大姫の姿が切なく沁みました。義高死後の大姫について「陽炎のような生涯」と表現する…